第三〇〇号記念論叢(1991年4・5・6月特大合併号)
石原莞爾における国体論の意義 野村乙二朗
海軍軍政地域にあったマカッサル研究所 太田弘毅
アメリカ本土の日本兵捕虜―坂巻少尉の軌跡― 秦郁彦
日本政治学における政策概念の発展―戦前期を中心にして― 川野秀之
寺内内閣の研究について 山本四郎
第一次世界大戦と海軍の戦訓研究―戦争指導への対応― 平間洋一
ピゴットと日英関係―一「知日」イギリス人の軌跡― 村島滋
日露戦争期の日本の対蒙古政策の一面―「咯喇泌王府見聞録」について 吉村道男
日清開戦と陸奥宗光の外交指導―国家意思決定問題を中心に― 檜山幸夫
海軍兵学校受験予備校―変遷とその原因― 鐘ヶ江一宏
赤報隊「年貢半減令」小考 山口宗之
『東北遊日記』にみたる吉田松陰の意識と行動 鐘ヶ江一宏
佐藤一斎の思想と教育(Ⅵ) 山縣明人
伊藤仁斎における「古義学」的方法の形成過程―『孟子古義』諸稿本における「至代至剛」の解釈をめぐって― 丸谷晃一
エリザベス朝の派閥構想―サー・ロバート・セシルとエセックス伯爵ロバ―ト・デヴァルー― 大野真弓
織田軍団の中央政権構想 奥野高廣
『太平記』に引かれた文書 森茂暁
『花園天皇宸記』に見たる廣義門員西園寺寧子(Ⅰ) 橋本芳和
最明寺時頼入道の卒去と宗尊将軍上洛計画の頓挫(Ⅰ) 石井清文
鎌倉御家人の任官叙位 時野谷滋
北条時房の子孫について 渡邊晴美
鎌倉初期政治過程における信濃佐久源氏の研究―武家棟梁としての平賀義信・大内惟義・大内惟信の歴史的評価― 彦由一太
平家追討使三河守源範頼の九州侵攻―「芦屋浦」合戦を中心に― 金澤正大
西三条右大臣藤原良相についての一考察(Ⅱ)―貞観八年「応天門の変」との関連において― 彦由三枝子
延暦十二年皇太子密旨事件―平安遷都との関連に於いて― 太田英比古
東国駅道の再検討 森田悌
天平九年紀における二つの補・不補と改・不改について 新野直吉
長屋王とその王子たち 中川収
仏教の受容をめぐって―物部氏の立場― 熊谷保孝
古代金石文の検討(Ⅰ) 鶴岡静夫